Greeting
2022年 通常総会 会長あいさつ
本日は、お忙しい中、総会にご出席いただきまして誠にありがとうございます。会員各社の皆さまには、日ごろより工業会活動にご理解とご協力をいただきお礼申し上げます。
また、経済産業省より製造産業局 産業機械課課長 安田様 情報化推進係長 板垣様にご出席をいただき、誠にありがとうございます。
新型コロナウイルス感染症の拡大から2年が過ぎましたが、いまだに以前と同じような生活スタイルに、完全には戻っていません。
きょうの総会についても、本来であれば、懇親会の席で会員の皆さまとお話をし、親交を深め、様々なご意見をうかがうべきところですが、残念ながらまだパーティーを開催出来る状況とは言えません。来年1月の賀詞交歓会の時には従来の形に戻り、懇親パーティーを開ければ、と思っています。
さて、我々産業界を取り巻く内外の状況を見てみますと、ロシアとウクライナの問題、また、周辺諸国EUや中国といった地域の動きと、それに伴うエネルギーや資源・穀物の問題など、政治や経済に影響する大きな局面を迎えています。
我々プラントメンテナンス業界では、今年度はメジャーの定修年であり、会員各社ともに業務量は豊富に抱えています。
しかしながら、建設資機材の高騰や半導体不足など先が見えない環境の中、海外の諸問題は、会員会社の海外事業にも大きな影響を与える懸念があり、予断を許しません。
そうしたなかでも、国内の産業設備の高経年化は否応なく進んでおり、メンテナンス業に対するニーズは増々増加しています。
このコロナ禍で、働く環境は大きく変わってきました。テレワークやWeb会議が当たり前になりましたが、お客様の設備のメンテナンスを行う我々にとっては、現場での作業をやめるわけにはいきません。
そこに、スマート保安、たとえばAIやIoT、ドローンといった技術を用いることにより、より安全にお客様にサービスを提供していけるよう、経済産業省様のスマート保安官民協議会への参加をはじめ、各委員会で検討を行っています。
また、昨年からフランジ締結技能講習の取組みを始めました。詳しくはこのあと近藤リーダーが報告を行いますが、プラントメンテナンスにおけるフランジ締結技術は溶接技術とともに大変重要な技術であると考えています。
工業会が認定した講師による技能講習を実施することにより、業界全体の技術を向上させていきたいと思います。
この日本メンテナンス工業会は、今年で設立32年になります。現在、正会員100社、賛助会員28社の会員を有するまでに発展しております。昨年6月には、一般社団法人への移行が完了しました。
工業会設立の目的として、メンテナンス技術の向上による設備の安全安定操業への寄与・優秀な人材の確保育成などを掲げており、産業界から信頼される技術・技能を備え、我が国の発展および国民生活向上に寄与したいとしています。
このような目的のもとに、活動を行っていますが、今後とも、我々メンテナンス業界の抱える様々な課題について、地道にかつスピーディに取り組んでまいります。またその内容については、会報やホームページを通じて会員の皆さまにお知らせをしていきたいと存じます。
最後になりますが、委員会活動を活発に行っている委員の皆さまには改めて感謝申し上げますとともに、会員各社の幹部の方々には工業会の活動に対して、より一層のご理解とご支援をお願い致します。